執筆者:現役消防職員(消防隊長・人事マネージャー歴任)|非常時の経験を日常に活かす防災知識を発信中
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このシリーズの締めくくりは、知っていても活用の機会がないであろう設備を3つ列記します。
●連結送水管
マンションなど高層階にホースを伸ばす時間と労力を削減するための「消防隊用水道管」。
地上の送水口に水を送ると必要な階から取り出せるなくてはならない設備です。
7階建て以上のすべての建物に設置されています。

●連結散水設備
地下に設置され、消防車から水を送ると部屋の天井から水が出る「手動スプリンクラー」。
消防隊が室内に入らなくても放水ができる設備です。
弁によって放水エリアを区切るタイプと送水口からエリア全域の散水ヘッドに直結する単純なつくりのものがあります。
後者の場合、広大な建物では多数の送水口があるので、誤った場所に放水しないよう慎重な対応が必要です。

●非常用エレベーター
31mを超える建物に設置してある「特殊機能付きエレベーター」。
通常と異なる機能として、スイッチを入れると各階の呼び出しに関係なくかご内で行き先操作ができたり、扉を開けたままでも昇降ができたりします。
はしご車は30mまで伸びるものが一般的なため、それでも届かない建物での消防活動を補完するために設置基準が定められています。


ほかにもいくつかの消防隊用設備がありますが、代表的なものをご紹介しました。
このような設備たちはほとんどの建物で一度も日の目を見ぬまま役目を終えますが、「備えあれば憂いなし」を肌で感じられます。
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